FOREIGNERやMAGNUMを思い起こさせる､産業ロックよりのメロディック･ハード路線。メロディックなハードやAOR調の楽曲をASIA、JOURNEYのようなスケール感溢れる音像に仕上げた極上の１枚。カバー曲が３曲含まれる。
１曲目 Hold Your Head Up
いきなりのカバー。シンフォ･ファンにも人気のあるARGENTの代表曲。サビ部分のちょっと不思議なムードと、他パートに感じられる飛翔感とのミスマッチが印象的。原曲をさらにスケールアップさせている。
２曲目 Blood Red Roses
メロディック・ハードが好きなものにはたまらない１曲。BOSTON＋ASIAか？１度聴いたら忘れられないようなキャッチーなフレーズ。こんなポップでえーのんか？ でも気持ちよいのだ。
３曲目 Voice On My TV
BOSTON＋MAGNUM＋ELO（笑) QUEENを思いっきりキャッチｰにしたようなドラマチックさ、と言えるかも。
４曲目 Rich Kid
ダイナミックでワイルドでへヴィでキャッチー！ 何を書いているんだか。ハードなリフの効いたロックンロール。どっかで聴いたようなメロディだけど、メロディック・ハードってたいていそんなもんだから、これはこれで良いのだ。
５曲目 Cry Freedom
ワイルドでタイトでラウドでキャッチー！（もう えー） へヴィな曲をタイトにう まくまとめあげている。FOREIGNER＋RAINBOW＋ROMANTICS（誰も知らんか・・）
６曲目 Bad Bad Man
タテノリ・ハードロック。もうここまでキャッチーにはできないだろ、というくらいコマーシャルな音。これはFOREIGNER＋ZZ TOPだな。
８曲目 When The War Is Over
唯一のバラード。シンプルだけど心に残る一曲。まるで外部作曲家に頼んだようなメロディ・・あんたら男版HEARTか。聞くところによると、この曲はLITTLE LIVER BANDのカバーらしい。
９曲目 Lifeline
Firgie Frederiksenが在籍したLE ROUXのカバー。オリジナルの持っていた物悲しい雰囲気は弱くなってしまっているけど、サビの部分は聴いていて思わず力が入る熱唱。
１０曲目 Rough Justice
最後はこういうやたらとさわやかな曲で終わるというのはメロディック･ハードのお 約束。FOREIGNER調でノリノリ。
メロディック･ハードをよりかっこいいアレンジで再現してみせた。彼ら本来の音ではないような気がするんだけど、気持ち良いから許す。ある意味、ナツメロを楽しむような気分で聴かせてもらった。メロディックの復興が進みつつある現在こそ、このアルバムはかっこいい。