オランダ出身。女性ボーカルを中心にしたメロディック・ハード／メタルからポンプ系。キャッチーなメロディラインはちょっとHEART風。ブックレットの写真を見ていると楽しそうに演奏していて、いかにも地元の人気バンドって感じ。でも、ゲストにAYREONのAryen Lucassenの名前を見つけてどびっくり。アルバム前半は歌謡曲的なまでにわかりやすいフレーズはいかにもオランダらしい。ありきたりのメロディラインではあるが、メタル寄りの演奏と張りのある女性ボーカルはうまく合っていて、完成度はそれなりに高い。このボーカル、声量がある。しっとりとした曲にもハードな曲にも合いそう。
曲によってはシンセが荘厳な音を出しているのがおもしろい。特に、アルバム後半はそこはかとなくシンフォ色が出てきて、オランダを中心に一世を風靡したかつてのポンプに近い音作りになっている。８曲目以降はSI MUSICから作品が出ていてもおかしくない。なかでも１０曲目はスリリングなキーボード・ソロが楽しめるスリリングなインスト。
Aryen Lucassen参加の曲は重厚かつスペイシーで、展開も凝っていていかにもって感じ。こじんまりしたAYREONという趣き。ちょっとマイナーですね。入手はちょっと困難かな？