GENESIS + KING CRIMSONと言われたバンド。かつてはNIGHT WATCHと名乗っていました。本作を聴く限りは、GENESIS亜流にメロトロンを多用させ、曲によってはKING CRIMSON的要素を加えたという感じです。メロトロン中心に鍵盤の比重が大きいのが特徴です。オルガンやピアノなど複数の鍵盤楽器が常に鳴っている状態です。夜向きのシンフォと言いますか、ダークで深遠で。だけど瑞々しい音色が心地よく、一人深夜に聞いてみたいアルバムです。
メロトロンが多用されているので好きな人にはたまらないと思います。メロトロンの湿っぽさと暗さを全面に押し出して、翳りあるメロディック・シンフォをやっています。GENESIS系なんで、シンフォとしては大掛かりなものはありません。曲構成はこじんまりとしています。その代わりメロディはいい感じでひねくれ感が。４曲目When I Was a Treeはストレンジ・ポップとしても面白いです。
ボーカルの声質はPeter Gabrielにそっくり。GENESIS系ネオ・プログレを探している人、またメロトロンが好きな人にもオススメです。