SACRED SPIRITを手がけたClau Zundelによるハウス／ワールド・フュージョン。かなりENIGMAを意識した音になっている。フラメンコ・ギターが入って、スパニッシュ系の強い音であることと、アンビエントっぽい展開があるのが特徴。音を詰め込まずアンビエントに仕上げていて、その開放感がいいな。スパニッシュな楽器を使った情感豊かなメロディと朗々としたボーカルは、官能に訴えかけるような響き。
情感豊かに歌い上げるDeborah Blandoをフィーチャリングした２曲目Que Mala Vidaは、The Art of Noiseの名曲Moment In Loveを髣髴とさせるアンビエントな感触。ふわっとした演奏に存在感のあるボーカルとがうまくあっている。
３曲目Sensualは大らかで開放感があって心が落ち着く響き。まあ、使える曲でしょうね、タイトルどおり(笑) 女の子はこういうの好きやもんね。
４曲目AhoyはGIPSY KINGSをENIGMAがプロデュースしたような曲。
８曲目Te Sientoはアルバムのハイライトのひとつ。初期のENIGMAのような、ハウスビートと囁くような声に、スパニッシュ・ギターが重なり、情感豊かにセンジュアルに盛り上げる。これも使える曲。
再びDeborah Blandoをフィーチャリングした９曲目Nanitaもアルバムのハイライト。印象的なメロディ。もうちょっと長いミックスはないかなあ。もっと聴いていたい。このトラックは英語で歌われているがスペイン語バージョンも最後に収められている。
１１曲目You Quiero Todoは再びGIPSY KINGS風・・というよりそのもの。ハウスビートで強化されたGIPSY KINGSって感じ。ノリノリです。
心落ち着かせながら、静かに情感を燃え上がらせるな雰囲気がいい。どっちかというと真正面から聞き込むようなタイプではないですね。高機能ＢＧＭって感じ(笑)