MAGMA関連。ミディアムテンポで演奏する、ピアノ（オルガン）＋リズム隊に、フレンチポップ風のささやくような女性スキャット（歌詞のある曲もある）が大半の曲でフィーチャリングされているのが特徴。曲調はいたってポップ。平易でフックの聴いたフレーズが主体で、インストに凝った演奏が収められている。ノリのいいピアノに思わず体が揺れる。音が悪いためぼやけてしまっているのが残念だが、ベースも魅力的。なんか、７０年代風のレトロな郷愁を甚く刺激される演奏。古い外国のテレビドラマを観ているみたい。
女性のスキャットは取り立てて上手いわけでは無いが、声が細い分、押し付けがましくなくて手数の多い演奏とのバランスがちょうどいい感じ。透明なコーラスから透けて聴こえてくる手数の多いドラミングはなかなか個性的な音かも。
どの曲も楽しく気楽に楽しめるが、なかでも２曲目、４曲目、８曲目あたりは一度聴いたら忘れそうに無いくらい印象的なメロディ。
こういうポップなジャズロックもいいなあ。気楽に聞けてリラックスできるのがいい。とても気に入ってる１枚。