ERASMUS

Voyage

マジェンタのベーシストのサイド・プロジェクト

　CYAN, FYREWORKSのRob Reedプロデュース。MAGENTA関連バンド（ベーシストが同じ人）だが、そっちとは全然似てない。本作は、メロディック・シンフォ／ポンプ系にプログレ・メタル系のギターを合体した音をベースとするもの。メタル６にポンプ４くらいの割合かな。うーん、どう表現したらいいか困るんだけど、敢えて似てるとしたらARENAだろうか。そこへ、Steve Rothery風ロングトーン・ギターあり、ENIGMA風あり、スラッシュあり、クラシカルなピアノあり、シンプルな歌ものあり・・と曲によって雰囲気ががらっと変わる。そのために、一口で言い表せないし、またここで丁寧に説明するほど気に入ったわけでもないしなあ(笑)　メロディがたいしたことない。これに尽きます。言ってみれば、この作風ってメタルとポンプの融合なワケだが、メタル部分もフツーのスラッシュだったりするわけで。ポンプ部分もRothery風のギターとピアノがMAGENTAやSHADOWLANDを思わせることがあるなあ、というくらいで特に優れてるわけでもないし。そのくせ、聴いてると妙に殺伐とした気分になってくるよ。どうも、とっつきにくいタイプだなあ。

F2 MUSIC 20010 ('03)