詳しいことはよくわからないですけど、全盛期のARTI E MESTIELIのメンバーが参加したプロジェクトだそうです。なるほど、ARTI E MESTIELIに近い音。そうですね・・ARTIをさらに洗練したような作風でしょうか。そうそう、ＮＨＫ−ＦＭの「クロスオーバー・イレブン」にぴったりな音です。そんな都会的で物腰柔らかな面と、さらにはジャズロックファンの多くを納得させる技巧を併せ持っています。チェロ、サックス、フルートらが気品のあるソロを聴かせ、リズム隊が複雑な変拍子で畳み掛けます。でも７０年代伊ジャズロック特有のゴツゴツした雰囲気は無く、気品とふくよかさを感じさせます。ARTI E MESTIELIもそうでしたね。
保管テープの傷みのためでしょうか、１曲目だけが音が妙に震えていて冒頭から不安な気持ちにさせられるます(笑) でも２曲目からは、発掘音源というのが嘘のように美しい録音が楽しめます。アルバムとしての完成度も高く、安心して浸れます。ARTIのファンだけでなく、伊ジャズロックが好きな人にはお奨めできます。様々が楽器がソロをとり、次々と受け渡していくゴージャスさは本家ARTI以上かも？