フルート ＋ フリージャズ 北欧の影響を受けた伊シンフォ
イタリア、モダンシンフォの雄。その代表作です。「モダンかつ先進的な作風をより推し進めた」なーんて評されてますが、私、収録されたうちの何曲かにはついていけません。
個人的な感想は、北欧系の湿っぽいフルート中心のシンフォにフリージャズを足しこみ、明るくしたような感じ・・ってとこかな。特にパーカッションがジャズしてますね。曲によってはDEUS EX MACHINA風のアヴァンな展開が含まれているものや、エスニック風、はたまたフュージョン風ギターが活躍するなど、バラエティに富んでいます。でも、アグレッシヴで音が硬すぎる・・耳が慣れるまでは大変。正直、疲れました。
イタリア版アングラガルド？ 個性的でモダンなシンフォ作品
緩急自在に変転する楽曲・・・伊プログレながら、ANGLAGARDのような北欧シンフォへの憧憬を感じさせます。まず、ギターのウネリのあるメロディが印象的。美しいけど粘着性のある音です。ヴァイオリンやキーボードも活躍。
ジャズ、爆音ギター、KING CRIMSON的要素などを取り込み、曲ごとに異質なものを組みあせたミクスチャーなシンフォ。ちょっと聴いただけでは７０年代の作品なのか最新のものなのかわからない。色んな要素が交じり合っています。会話や物音などをうまく織り込まんだＳＥも新鮮。
いかにも７０年代風の湿ったギターの響き。そして斬新な展開。これってANGLAGARDが似たような作風でした。北欧シンフォがイタリアに渡って独自に進化した・・という面白さ。