オリジナルメンバーで復活したGOBLIN。ダリオアルジェントの映画のサントラ作品。幾分マイルドになったかな。DAEMONIAを継承するような音で、要するに広がり感と美しい旋律の高性能シンセ・オーケストレーション作品。９０年代のメロディック・シンフォや最近のプログレ・メタル的なギターもとり入れている。でもメロディックで全然難しくない。幅は広く、底は適度に浅く・・という感じかな。甘美なピアノ、情感溢れるサキソフォン、メタルエッジなギター、悲しげなコーラス・・様々なエモーショナルな旋律が絡み合い、最初から最後まで怒涛のように押し流されていくようです。
サウンドトラックらしく、ひとつの主題があってそれがアルバムのなかで何度も顔をのぞかせます。シンフォサウンド／オーケストレーションを生かした広がりのある音像と、美しいピアノを配することで様々なイメージを喚起する音に仕上がってる。ちょっとVANGELISを連想するような部分も。映画で使われるため、映像的でだけどあまり多くを語らないメロディ。適度にエモーショナル。夜にＢＧＭ的に聞くのもいいかもね。