GG系の変拍子とヒネたポップ感覚が秀逸 エコーリン関連バンド
ECHOLYN周辺バンド。ECHOLYNのChris Buzbyの弟John Buzby(ds)が在籍。
ECHOLYN解散後にBuzby兄弟で結成したFINNEUS GAUGEはGENTLE GIANTにAllan Holdsworthが参加したようなユニークの存在でしたが、2000年にその短い活動時間を終えて解散。ChrisはECHOLINを再結成、ギターのScott McGillはHAND FARMを経ていくつものプロジェクトで活躍中、そしてJohn Buzbyが結成したのがこのLAND OF CHOCOLATEです。
FINNUES GAUGE同様、GENTLE GIANTの影響を強く受けています。GENTLE GIANTにひねくれたポップセンスが合体したような感じ。リズムに難があったJohn BuzbyでしたがFINNEUS GAUGE時代よりはるかに上達しており、変拍子を駆使して楽曲にウネリを生み出しています。
まず1曲目Musical Feelingの冒頭がかっこいい。4,4,3で連打される変拍子に乗って煽るようなギターが痛快。
3曲目Double Standard BoothはGENTLE GIANT風の変拍子とコーラスが楽しい。
6曲目We Love You Lotsは前につんのめりそうなスピード感で変ポップが展開される。ガチャガチャしたピアノ、タテノリ・リズム、変拍子を交えまるでドタバタ喜劇のようなコミカルな展開はPH101にそっくり。痛快。
7曲目Broken Recordはシンフォニックなロングトーン・ギターが美しいバラード。枯れた雰囲気のメロディーもいい。
8曲目Unicorn On The Kobは起伏の多いインストナンバー。どこかコミカルで小気味いい展開は何度聴いても楽しい。
10曲目Self Controlはバンドの個性を前面に出しながら、メロディにも折り合いをつけて楽しく仕上げた作品。ポップだけどちょっと変わってる1曲。
期待していなかったが、これはなかなか面白いですよ。メロディは充実しているし演奏もECHOLYNやFINNEUS GAUGEと比べて遜色なし。よく中古で投売りされているのを見かけるのですが、是非一度聞いてみてください。
ECHOLYN、FINNEUS GAUGEが好きな人には面白いはず。まず1曲目を聴いて、それからポップ展開の6曲目以降を聴いていくという順番が入りやすいと思う。
マイルドに変化 ポップなメロディラインへと深化し始めた2枚目
2作目。 ECHOLYNをマイルドにして、GENESIS系メロディック・シンフォを少し足しこんだような感じ。派手な部分が消え、マイルドになったような。大人っぽい音になったといえばいいのかな。良い意味でこなれてきました。変拍子は無理なく聞こえ、変拍子に聞こえないくらいに自然にやってる感じ。そう思うと、前作がこれ見よがしにやっていたように
聞こえてくるから不思議ですね。
同時にメロディラインも向上。しっとりとした雰囲気に。夢見るようなウェットなギター、カリカリとした音色でヒネたソロをとるオルガンが前作以上にいい。GENTLE GIANT風のコーラスも健在。これだけのマテリアルでメロディアスな・シンフォができるくらい、アンサンブル力が出てきました。
と、ここでバイオグラフを見たら、なんとJohn Buzby以外のメンバーが全員入れ替わってるやないの。そりゃ、音変わるな。でも、何があったの?