多くのプログレ作品に係わってきた彼ですが、ここで聴けるのは高品位なポップ。曲によってはブラスを従えたゴージャスな音作りも。エフェクトやＳＥを上手く使って広がり感のある音に仕上げてます。パーカッションの外を向いた配置が特徴的。ＡＯＲ風とラテン系の曲があり、ＡＯＲ系の曲はエモーショナルなメロディを持つのが特徴。Manzanera & Mackayでそのメロディセンスは実証済みですが、今回、陰陽のメリハリがはっきりしたメロディラインはMIKE + MECHANICSを思わせます。
ＡＯＲ風の曲が個人的には好みかな。なかでもメリハリの利いたメロディラインの１曲目A Million Reasons Whyが秀逸。またラテン色を帯びたポップ作品の４曲目Tambor と９曲目Dr. FidelもManzaneraらしい味わい。インストも２曲収録。