ギタリストにAndy TimmonsとRay Russel(THE RUNNING MAN)、ベースはAnthony Jackson(Al Di MeolaやSteve Gaddのバンドで活躍)、キーボードはJeff Babko、サックスはWendell Brooksら。注目すべきはMAGNA CARTAレーベルからこの手の作品がリリースされたことですね。同レーベルから出ているプログレ・メタル作品のファン層と、こういったジャズロック／フュージョン作品のファン層とが「テクニカル系」という共通項で括られるということを狙ってのことでしょうね。
１曲目 Jungleyes
いきなりのドラムンベースに意表を突かれた。流麗なテナーサックスとHoldsworth調のギターによって、ひねりのあるメロディラインが奏でられる。畳み掛けるようなスピード感と目眩のような浮遊感とが交錯。
４曲目 Eyes Blue For You
ファンキーなフュージョン。ベースソロとエレピのソロは聴きもの。
５曲目 Kumi Na Moja
４−４−３と続く怒涛の変拍子と、伸びやかなメロディとの対比が作り出す非日常な空間・・・そこにピアノやギターが艶やかに舞う・・ あくまでも明るい曲調を保ちながら展開されるスリリングさは絶品。アルバムのハイライトかな。必聴。
６曲目 Mountain High
滑らかにスウィープするようなギターがいいなあ。情緒豊かなスローなフュージョン。しみる・・
９曲目 Another Lifetime
スリリングでイキなジャズ作品。あまり前に出てこないドラミングだが、よーく聴くとこれまた凄くカッコいいのだ。
フュージョン・ファン必聴。聴きやすいし、プログレ・メタルからこの手のジャンルへの入門用にもピッタリの１枚。