鍵盤奏者T-Lavitzを中心に、ギターはFrank GambaleとJohn Patitucci、ドラムスにDave Weckl・・Chick Corea Elektric Band関連ですな。DEXIE DREGSでの盟友二人、ヴァイオリンのJerry GoodmanとギタリストSteve Morseも何曲かで弾いています。ジャンル的にはコンテンポラリーからジャズ・ファンクまで。流麗な正統派ジャズ半分、技巧派ソロの応酬が半分ってとこ。T-Lavitzのソロが多くフィーチャーされているのは、彼のリーダー作だからですね。
１曲目 Fairweather Green
コンテンポラリーなジャズを基調に、南部風をちょっと混ぜたような音です。DEXIE DREGSがコンテンポラリー・ジャズやってるような感じ。後半はT-Lavitzの技巧的なピアノ。美しくも圧倒されそうな勢いです。
２曲目 No Time Flat
Jerry Goodman参加のジャズロック。中間から、ヴァイオリンとピアノとの応酬が聞けますよ。白熱しています。ああ、ジャズはいいなあとしみじみ思います。
３曲目 On Fire
ジャズ・ファンクの入れ物に流麗ピアノが入ってる感じ。
５曲目 Like This
Goodmanも参加したファンキーな作風。明るい音色で攻撃的なヴァイオリンが炸裂してます。
７曲目 Gambashwari
お、この流麗な旋律はなんだ！？ ピアノとアコースティック・ギターを中心にしているのですが、どうもこの曲だけ雰囲気が違う・・クールな哀愁と言いますか。でもスリリング。そしてしっとりとした情感・・・・この小洒落た曲想でテクニカルをやというのがこれまた粋なわけで。個人的にはアルバムのベストです。素敵。
８曲目 Dinosaur Dance
Goodman三度登場。超絶です。明るい音色の超絶プレイ。もちろんピアノも対抗。終盤はドラムも入りやがてドラマチックになっていきます。デキシーをファンキーにしたような曲調・・・みんなでニコニコ笑いながら技を決めていくんだろうなあ・・
１０曲目 Little Mouse Music
わー ドラムがバキバキ・キビキビと引っ張っている曲に、ピアノとギターが輝く音色で演奏を刻み付けていきます。軽快にして重厚。
いいなあ、これ。ジャズロックを期待して買ったら正統派ジャズに近い路線だったので、最初は期待はずれと思ってましたが。それが大間違い。気品があってお洒落で、それでいてさくっとテクニカルな演奏が入ってるわけです。聞き込まないといい物は分かりませんね。