CROSS、GALLEON、GRAND STANDといったメロディック・シンフォのＢ級どころからメンバーを抜粋して結成された。CROSSのリーダーであるHansi Crossのギターを中心にシンフォ・ポップを展開。このHansi Crossという人、CAMELやGENESISを連想させるムーディでメロディックなギタリスト。なかなかいいプレイをするんだけど、自身のバンドCROSSはどーにも曲構成に難アリなんですよ。
今回、そのCROSSからキーボードを担当するLizette von Panajottも参加。たしかにこの人も、いい雰囲気を持っているのにバンドでは浮いた存在だったりする。
本作は、思い切ってポップなメロディラインで勝負。Crossのロングトーンのギターと、Panajottの哀愁漂うキーボードがなかなかいい感じ。軽めなのが気にはなるがGENESISを思わせるシンフォニックになってます。女性ボーカルもフィーチャリングして、これ以上ないくらいわかりやすい展開に。歌部分ではプログレは感じられませんけど。
インスト部分は侮れません。Hansi CrossはFINCHやNIGHTALESを思わせる演奏。エモーショナルでシンフォニックな雰囲気を醸し出しています。まずは黙って４曲目Perpetuum Mobileを聴いてください。
わかりやすい歌パートから入って、インストでじっくり聴いてみてくださいって構成ですね。たしかにGALLEONやCROSSよりも一歩進んだ品質です。でも、今度はプロダクションに難アリなんだよなあ・・・