アグレッシヴなフュージョン作品Solid Earthを発表しているBill Pohlとアヴァンギャルドなシンフォニック志向のキーボーディストKurt Rongeyを中心としたプロジェクト。ややアヴァン風にねじれた感じのメロディ、そして流れるようなフュージョンギターとシンフォニックなキーボードが交錯する。歌パートの比重が結構ある。ギターはAllan HoldsworthやEric Johnsonのような演奏が随所に聴ける。鍵盤はムーグ系の音だけでなくメロトロンやピアノも演奏している。
現代音楽っぽい難解な雰囲気があるものの、ギターやキーボードの勢いのある音でスリリングさとスピード感で満ち溢れている。ジャズテイストやシンフォ要素をもったスリリングなごった煮プログレ。分裂前のUKやBRUFORDにちょっと似ているかも。とりわけ１曲目May-FlyはメロディラインもどことなくUKに似ている。２曲目以降はアヴァン色が強くなり聴き込まないとちょっとしんどいかも知れない。
個人的にオススメは、UK似のフュージョン１曲目May-Fly、フランスのシンフォフュージョン風５曲目Mars、メロトロンをフィーチャリングした、２０分もの真性シンフォ大作Through And Through。
BRUFORDも好きだけど、アヴァンなシンフォも好きだという人に。