GLASS HAMMERのメンバーが在籍したこともあるRUSH系バンドの復刻作品。８０年代の音源とのことで、ヘヴィなギターをフィーチャリングしたゴリゴリのハードロックを展開しています。歌部分はかなりウェットでダークなのに対し、インスト部分はドライな技巧派展開・・この部分はRUSHの影響が感じられます。リズム構成やシンセの音色に至るまで、７０年代後半あたりの大作志向の頃のRUSHに近いです。ただし、あの素晴らしいRUSHと似ているからといってこの作品自体がクオリティが高いかというとちょっと・・。んー そうですねえ・・全編インストで通してほしいくらい、歌部分での落差が大きいのよね。
最後に１９分に及ぶ大作が収められていまして。この大曲がメロディといい構成といい、ま、他の曲と基本的にはさほど変らない。だけど、時折差し挟まれるキーボード・ソロやギター・ソロが多分にプログレを感じさせるものなんですね。GLASS HUMMERのキーボードが手伝っているらしく、この曲のクオリティだけは確かに高いです。最近のDEEP PURPLEのようなカッコいいギターがあったりして、インスト展開は確かに良いのです。でもなあ・・・この１曲だけがなんだよなあ・・