DEEP FORESTのメンバーEric Mouquetのプロジェクトによるワールド・フュージョン。DEEP FORESTとしての１枚目World Mix Albumを出した後、いったんその活動を休止。彼とその相棒Michel Sanchezはそれぞれソロを製作したのですが、その時の作品がこれ。タイトルのとおりエスニック＋ハウス。僕はこの作品の存在を、中古屋さんでたまたま流れていたので知ったんですが、結局こんな系統の音楽を聴くようになったきっかけになったのは、僕の場合DEEP FORESTではなくこの作品からなんですねえ。一聴しただけでは、DEEP FORESTと違いはあまり無いようにおもわれますが、DEEP FORESTでの相棒Michel SanchezがDEEP FORESTのボヘミアンやヨーロッパ的な習わしに従ってエスニックを洗練された音で処理しているのに対し、このDAO DEZIはケルトを基盤としています。そこへデジタルなビートを強調し、とりわけアフリカンに重きを置きました。簡単に言えば、濃い〜ぃDEEP FOREST（笑）
本作とSanchezのソロってまるで方向性が違うんですが、まさにDEEP FORESTを陽極と陰極に電気分解したという感じです。
本家の美味しいとこを集めたような感じで、ハウスビートが好きな人にはこっちのほうが分かり易いでしょう。どの曲も聴く者に強烈な印象を与えるので、一度聴いたら忘れない。本隊がPeter Gabrielと共演して話題となりましたが、こちらもプログレとまでは言わないけどプログレファンに十分アピールする音楽性と思います。