DEEP FORESTの片割れEric Mouquetのソロ・プロジェクト。相棒Michel Sanchezも参加。大きく異なるのはDEEP FORESTにも参加しているヴァイオリン奏者Catherine Laraをフィーチャリングしたこと。一口で言えば、ヴァイオリンを中心に初期DEEP FORESTの世界を再構築したもの。何のことない、タイトルのAralというのはこのヴァイオリン奏者の名前Laraを逆さにしたものなのね。おなじみのDEEP FOREST風打ち込みに、流麗なヴァイオリンが美しい旋律を聴かせてくれます。ちなみに、エスニック／ワールド・フュ−ジョンでは野性味溢れる「フィドル」として演奏されることの多いヴァイオリンですが、このCatherine Laraはあくまでクラシックの素養を強く感じさせる端正なヴァイオリンです。あまりにまとまりすぎていて、葉加瀬太郎に聞こえる瞬間があります。
個人的に好きなのは、ボヘミアン風(？)の朗らかな曲想の合間に激しい情感が翻る１曲目Eastern Land、エスニック＋激しい情感をぶつけるようなヴァイオリンが聴ける３曲目Aral、中国の大河のようなたゆたう旋律に心が遊ぶ４曲目Blue Dawn、テレビ番組でも使われていたキャチーなフレーズの葉加瀬太郎風８曲目Deeplara、朗らかさと哀愁が交錯する初期DEEP FORESTの良さが詰まったような佳作９曲目Marayeva。
DEEP FORESTのファンだけでなく葉加瀬太郎ファンにもオススメ？ 余談ですが、葉加瀬太郎にはワールド・フュージョンやって欲しいと思ってるのは私だけでしょうか・・