ハードな曲調と明快な旋律。BRONZにも通じるＵＫ風プログレ・ハード。RUSHとSI MUSIC系（つまりポンプ風）とを合体させたような音になってるのが面白い。SAGAやIT BITESへの憧れも感じさせる。けど、成功したそれらと比べると、うーん・・演奏力もアイデアもずっと格下。
これがデビュー作と思われます。CYANのRob Reedがキーボードでゲスト参加してます。
ドラムとギターはRUSHに強い影響を受けている。ドラム中心に一体感のある演奏が特徴。よく言えばライブのようなノリのいい演奏。反面、プログレと呼ぶにはあまりに単調かな。
８０年代にポップ展開してた頃のRUSHを習作したような曲もあり、まだまだ発展途上にあるバンドという印象です。
プログレとして聞くには物足りないし、完成度も不満。が、聴きどころもあります。１曲目Just a Gameのスピーディ＆パワフルな展開はプログレ云々を抜きにすれば痛快なハード・ロック。６曲目She Criesと７曲目Raingodsは、比較的凝った展開になっていてまるでRUSHがシンフォニックを演奏しているみたい。それまでのスカスカな楽曲がウソのようです。いずれもギターソロと終盤の盛り上がりはなかなかのものがあります。８曲目First LightはSAGA＋初期MARILLIONかな？ 持ち前の明るさとダンサブルな曲調がいいです。MARATHONにも似てる。
９曲目Big Worldは８０年代RUSHそのまま(笑) １０曲目Tea at Cyrilsは単純でまだまだなんですが、Rob Reedが演奏するアコースティック・ピアノのおかげで深みのある楽曲になってます。２作目に期待してみようかな、と思わせるおわり方です。