ＡＯＲ周辺で活躍していたLAミュージシャン達によるスーパー･プロジェクト。中心人物はギタリストMichel Landau。さまざまなレコーディングに参加している彼だが、プログレ関連ではJon AndersonのIn The City Of Angelsが挙げられよう。TOTOやAIRPLAYをもっとゴージャス＆ファンキーにした感じ。７０年代後半から８０年代前半あたりのＡＯＲにアダルトコンテンポラリーな要素をふんだんに盛り込んでいるのも大変贅沢。ただ、洗練された感じだけでなく演奏が凝っている。時にフュージョンのような展開もあって、ここらへんがマニアックな楽しさがある。都会的な雰囲気を損なわず、時にソウル、ファンクな要素を持ち込んで、実に心憎い旋律で聴いているものの心を捉える。
そしてなんといってもメロディの良さ・・・Michel McDonaldやCHICAGOのような珠玉の旋律・・一度聴いたら忘れない。
Fergie Frederiksenの近作にも近い感じ。
TOTO＋
すべていい曲なんだけど、ちょっとコメントさせてください・・・３曲目What You Giveのサビの繰り返し部分はちょっと変った雰囲気で、手数の多い演奏も聞き逃せない。
６曲目They Dancedは一時期のTOTOやTRILLIONのような軽いめのプログレ･ハードのような軽快なノリ。シンプルだけどLandauのギターがいい感じ。あー やっぱり自分ってこういう音が好きなんだなあ・・・と思わず気分は学生時代へ（笑）
７曲目Part Of Youは美しいピアノ･ソロ・・そしてCHICAGO風のメロディとコーラス。しかしCICAGOよりもメリハリのある展開。
ＡＯＲとアダルト･コンテンポラリーで青春時代を過ごした自分にとっては、これ１枚かけておくだけでめちゃめちゃ楽しい。今まであまり話題になってないようだけど、これほどの作品が時代に埋もれるのは実にもったいない。もっと知られるべき名作です。