元COLLAGEのギタリストAndrew Gillが出したソロ作品。あの哀愁に満ちたフレーズと音色が満載。また荘厳でありながらふわっとした優しい感触の質感もそのまんま。ただし曲の構成は比較的シンプルであることと、メロディラインも平坦。そのため＜こじんまりしたCOLLAGE＞という印象。フレーズ単位では情感もあって悪くないんだけど・・どうもフレーズを繋ぎ合わせて曲単位で聴くと、メロディラインとしての魅力に乏しい。曲構成も平坦。メロディアスと荘厳な構成力を両立していたあのCOLLAGEと比べるとどうしても見劣りしてしまう。歌中心なのも減点。もっとギターを聴かせて欲しかった。ギターソロのない曲もあるぞ。インスト部分は結構聴かせてくれるのだから、インスト曲が半分くらいあったならアルバムの印象も違っていたことだろう。
ただし、３曲目はもうCOLLAGEそのまんま。SafeやMoonlightで聴ける哀愁ギターとスペーイシーな空間が再現されている。荘厳なキーボード・ソロも甘い歌声も非常にいい感じ。COLLAGEが好きな人は必聴。