ドリシア ＋ メシュガー？ 元リーマーボイスのギタリストが結成した新感覚プログレ・メタル
ギタリストMarcel Coenen(ex-LEMUR VOICE)とドラマーDennis Leeflang(ex-WITHIN TEMPTATION)を中心に結成されたオランダの新感覚プログレメタル。DREAM THEATERにそっくりとの評判があるがそんなに似てるかなあ？ 敢えて言うならMESHUGGAHにAwaken期のDREAM THEATERを足して、ソフトに仕上げたような感じ。
それにしてもかつて聴いたことのない質感の音。なにしろ音の処理に凝っていて、オルタナ風であったりエレクトロ風であったりね。ＳＥも多様されドラマ仕立てな場面も。中心となるギターの音からしてちょっと違う。ディストーションの効いたギターは重ねられて厚みのある音になっている。MESHUGGAHのような切れ味もある。が、どこかふわっとした音で重厚一辺倒でないところが面白い。今までの「メタル・ギター」とは一線を画す音だ。うーん・・これ以上はうまく言い表せないなあ。聴いてみて欲しいとしか言えないなあ・・
キーボードの出番も多く、オルガンを弾けばウェットなハード・ロック、ピアノでドラマチックに盛り上げるのもうまい。Kevin Mooreに似ているところもある。
曲展開は畳み掛けるように切れ味が鋭い。聴き易さは考慮しているが、彼らの魅力はメロディよりも、切れ味あるギターとドラマチックなキーボードか。惜しむらくは、この１曲、という決め手に欠けることか。クオリティは高いしオリジナリティもあるのに、そこで損してますね。残念ながらイマイチ印象が弱い。そのためDREAM THEATERのAwakenをスケールダウンした感じに聞こえてしまう。次に期待。