元ICEBERG、現在はPEGASUSのギタリストMax Sunyerのソロ作品です。技巧を尽くしたジャズロックICEBERGのプログレ志向と、ラテン・フュージョンでスムーズ志向のPEGASUSの間を行くような感じです。もっと簡単に言えばRETURN TO FOREVERにラテンを足した音です。RTF＋ラテンという特質は１曲目Autopistaに端的に現れてます。１０分を越えるこの曲、冒頭から初期RTFそのものです。RTFとラテンと行き来するような作風で、なおかつ目まぐるしく変転する構成。ICEBERGでこれをやってたら新たな頂点となっていたでしょうね。ギターだけでなく、鍵盤がこれまた凄まじいソロをやってます。
ma まあ１曲目に尽きるんですが、他には・・ノリのいい演奏とギター・ソロが楽しめる４曲目Les Maquinaries De L'Alegria、前半は渋いブルース・ジャズで後半はファンク・ジャズというヘンな５曲目Jo Crecはまあまあ良かったです。
ラテンなRTF。とにかく、この１曲目だけは実に楽しい！ 正直Sunyerのキャリアをまったく把握してないのですが、この路線が他にもあることを期待しつつ他アルバムを探してみます。