ギタリストMichael Harrisによるプロジェクト。主にインストを中心に活動している彼が、バンド形式でのプログレ・メタル作品を発表。ボーカルにはENCHANTのTed Leonardが参加して話題になりました。曲構成はたしかにプログレ・メタル。小さいパートを繋いでいく構成。メリハリも効かせドラマチックです。
メタリックなバンド形態の音ですが、ギターソロはどことなくジャズを感じさせるもの。このギャップはちょっと面白いですね。でもギターよりもBobby Williamsonのキーボードを多くフィーチャリングしているようです。キーボードはプログレが好きなのがよくわかります。ソロなんかもろにそれ風。
面白い曲としては、まず４曲目Balance Of OneがENCHANT風ですね。中間部のギター・ソロはプログレッシブ。６曲目Transmigration Of Soulsはキャッチーな旋律に、プログレ的な大仰展開を踏襲。EXPLORERS CLUBを思い出しました。
ハイライトは９曲目Accidently On Purposeです。インスト・ナンバーですがプログレです。テクニカルです。このスリリングな展開はDREAM THEATERやRUSHのインストを思い出します。
正直、当初期待していた音とは違いましたね。展開は悪くないんですが仕掛けが少なくてちょっと当たり前すぎる感じ。プログレ・メタルのファンがひざを叩いて喜ぶような場面はないと思います。個人技も素晴らしいはずなんですが、なんか印象に残らないんですよ。聞かせ方がまだまだなのかなあとも。メロディももう一工夫があっていいはず。
ギター・ソロに少しだけジャズが入ってるというギャップは楽しみましたけどね。個人的にはもっとジャズを取り込んでくれても面白かったかも。