WORK OF ART, ECLIPCE, TALISMANのメンバーによるプロジェクト。わざわざそれぞれの所属バンドまで書かれたジャケット。まあ、宣伝のひとつなんでしょうね「本家もよろしく」みたいな。ボーカルはECLIPSEのErik MartenssonとTALISMANのJeff Scott Soto。そういや、結局JOURNEYのパーマネントなメンバーになれなかったSoto。バンド側、Soto側、両方のインタビューを読みましたが、どうもボタンの掛け違いがあるようですね。詳しくは読んで頂いたらわかりますが、JOURNEY側は人間性にまで言及し批判。ボーカル欠如の窮地を救ったSotoにそこまで言う？ しかし、JOURNEYに負けない作品で戻ってきました。
ますます盛んな北欧メロディック・シーン。曲の雰囲気はそんなシーンを代表的するようなもの。キャッチーで歌もギターも配分良く聞ける、いわゆる産業ロック系です。クセの少ない、安心して楽しめるメロハーって思ってくだされば結構です。
アルバム冒頭はスピード感のあるInvincible。でもこれがスピーディな展開のわりに地味。んー WORK OF ARTのセンを期待したからハズしたかな？ ・・と、その曲想をつないだ２曲目One Loveが哀愁＆へヴィないい曲です。ドラマチックな３曲目Brothers In Armsは敢えてゆっくりめ。４曲目Comes Down Like Rain、５曲目Running From The Heartacheと、ここまでじわじわと緊張感を盛り上げる曲を配置し「あれ、意外とおとなしいんだな」と思わせます。
で、中盤でメロディック・ハードな曲にシフトし、ここからが珠玉のメロディック・ハード。開放感に満ちた６曲目I'll Be There、重厚と軽快を行き来するような７曲目Damage Is Done 、タテノリ＆ワイルドな８曲目Put Your Money Where The Mouth Is。
ハードな曲が続いた後はキラー・フレーズを収めたバラード９曲目One Day At A Time。そしてスピーディ＆シンプルな１０曲目Just Go、１１曲目My Everythingをはさみ、アルバム最後には荘厳な冒頭部を含む１２曲目If I Fall。この曲、いいですね。ドラマチックで感動的です。この曲だけは往年のJOURNEYを思わせます。歌いまわしとギターのフレーズ、曲展開・・そっくりです。
個人的には２，３，６そして１２がいいなと思いました。ドライブに持って行きたいな。
良かったです。このレーベルお得意の企画ものではあるのでしょうが、これは是非２作目も作ってほしいところ。