イタリアのプログレ・メタル系レーベルUNDERGROUND SYMPHONYよりリリース。それにしてもこのリリースラッシュ・・・イタリアのシーンはどないなってるのー（註：文章は９７年当時）
音的にはDREAM THEATERにかなり似た音。より重厚かつシンフォニックに近い感じ。イタリアのバンドにありがちな、素人っぽさや脆弱さは全くない。かなり丁寧に作られていると感じられる。
アルバム前半はメタル色が強いが、後半ではギターとキーボードがプログレっぽい演奏を聞かせてくれる。どうやらキーボードにイニシアティヴがあるようで、キーボードが叙情的な雰囲気を良く出していて、結果的にシンフォっぽさが色濃く出ている。この辺りはやはりイタリアのATHENAのデビュー作Inside Of The Moonによく似ているが、ARKHEのほうが完成度もスケールも上。
ヴォーカルは英語で歌われていて、発音も歌唱も上手い。なによりも驚いたのは、声質がJames Lavrieにそっくりなこと。もう、まるっきりそっくりさん状態。ダークなsymphicという趣が彼らのオリジナルのようだけど、こういう部分を伸ばせたらもっと良くなるかも。特に7曲目Silence And Fearとラストの大作Le Voyant De Salonはシンフォ・メタルの佳曲。美しい！
構成力もそこそこある。もう少しキャッチーな曲が入ってバランスが良くなれば、アルバムの印象ももっと良くなるんじゃないかな。次の作品が楽しみ（註：０３年現在アルバムはまだでない・・解散か？） ・・・（さらに追加・・・その後、ボーカルとギターとドラムスが、なななんとイタリアン・プログレメタルの大御所TIME MACHINEに引き抜かれていることが判明！ 誰か聴きましたか？）