LEGER DE MAINのメンバーを母体に結成されたバンド（プロジェクト？）のミニ・アルバム。３曲しか収録されていないが収録時間は３０分を越える。
最初、LEGER DE MAINを改名しただけものかもしれないと思いました。たしかに、せわしないドラミングやギターの奏法などのいわゆる手癖には大きな変化はありません。ただし、曲の構成そのもはかなり変化した。LEGER DE MAINが持っていたシンフォともメタルともつかぬアンダーグラウンドな雰囲気に、GENTLE GIANTやECHOLYN系のウネウネリズム展開を大きく取り入れている。これは個性的。
個人的には最もプログレ度の高い２曲目Call And Responseがいい。前半は８０年代のYES・・つまりDramaのMachie Messiaから90125のChangesあたりの空気を感じる・・ドラマチックでハイテックなつくり。Trevor Hornがプロデュースしたような世界。１分半あたりから出てくるSteve Howeのようなギターが好き。後半はECHOLYNがスラッシュしてるような音に(笑)
ただね、面白いんだけど、どうも散漫なんですよ。演奏時間の最も長い３曲目Passage Of Timeはシンフォありピアノソロありアヴァンなメタルありといろんなことをやっているのだけど、曲としてのまとまりはこれでいいのかと。あまりにソリッドな質感で馴染み辛いのも事実。かなり聴き込んでみたが、突き放されるような硬質な音には辟易しました。非メロディックだし。
ミニアルバムだからこんなものかなあ。ちょっと実験も入ってるのかも。次作（次プロジェクト？）ではもっと求心力のある音になることを望む。
ややこしいことに、ほぼ同じメンバーで別名のバンドを始動させているらしい。なんなの？