元AVALONのボーカルChityがカムバック。ギターにはVANDEN PLUSのStephan Lill、さらになんとPatrick Rondatが参加。なんとも豪華な布陣ですね。音のほうはテンションの高いメロディック・メタルです。ＣＤに貼られたシールには＜プログレ・メタル界のスーパー・バンド＞と書かれているのですが、残念ながら肝心のプログレ度は低いです。メタル９にプログレ１ぐらいでしょうか。曲の感じはVANDEN PLUSからプログレをきれいさっぱり取り去ったようなもの。
ギターのヘヴィなリフと厚いシンセで構築した厚いサウンド。そこへ鋭角的なギター・ソロが切り込みます。さらにエッジの利いたキーボードが煽るように被ります。このソロがドライブ感満点。時にはギターを退けるくらいの存在感です。中音域のワイルドな歌声で定評あるChity。お久しぶりのボーカルに陰りはありません。いや、ずっと上手くなったみたい。
とは言うものの。プログレ度が低く曲調もミドルテンポばかりなんで、プログレ・ファンとしては物足りませんね。AVALONでがんばってたChityの健在ぶりは収穫でしたけどね。