Boston T Partyに続くドラマーDennis Chambersのプロジェクト。ギターにBrett GarsedとTj Helmerich、キーボードにScott Kinsley、ベースがGary Wills。ブルーズ色の強かったJAZZ IS DEADとハイテク・フュージョンの中間を行くような曲も。フュージョンとメタルの合体したサウンドはテクニカル系のひとつの流れになってますが（Dennis Chambers参加のPLANET Xなど）、ここではそこにブルーズやファンク、エレクトロまで取り込んでさらにその先を目指すサウンドです。Boston T Partyと同様スリリングな演奏ですが、こちらのほうがブルーズ要素が強いこととフュージョンとしてもコアな音と言えます。キャッチーなフレーズは少なめですが演奏そのものはハデハデ。技の応酬がずっと続くみたいなもの。スーパーバンドらしく演奏の一つ一つが輝くようです。
１曲目Valentimes Dayしなやかに、時に駆け抜けるようなギターが素晴らしいです。
２曲目Moe's Townはブルーズとフュージョンが絵に描いたようなハイテックな演奏で合体してます。ブルージィなフュージョン・サウンド。JAZZ IS DEADが目指した両者の融合はこのプロジェクトにに引き継がれています。
３曲目Ella's Hotelは高速＆パワフルなリズム。そこにAllan Holdsworth風のたゆたうようなギターが。スリリングだけど浮遊感のある不思議な作風です。
1 ４曲目Audio Rhumbaはファンキー＋Holdsworth風＋オルタナ です。メタルとの融合が進むテクニカル系ですが、こういうのは新鮮です。PLANET Xこそこういう方面に行ってほしいなあ。
７曲目Snout!はスリリングなメタル・フュージョンにAllan Holdsworthが参加してるような音。目が回りそうです。
８曲目Path to Aesthesisはエレクトロ／チルアウトを下地にしたエキゾチックなサウンド。
コアで鋭角的なサウンド。エレクトロやブルーズを取り込んだ演奏は新鮮です。新しいテクニカル系の流れとなるのかな？