Vander自らが弾くアコースティック・ピアノだけで作った作品。ニューエイジを連想するようなゆったりとした演奏。一発録りだろう。
そこに自身の歌（というか歌詞が有ったり無かったりで、単に「声」と呼んだほうがいいかも）が入っていて、裏声も駆使してビブラート気味のなんとも不思議な声。これがまた抑揚の効いた声で、ピアノの牧歌調フレーズと対照的。その存在感のあること。この作品、ピアノではなくて明らかに声を聴かせるアルバムと思う。思い入れたっぷりに搾り出される声・・・これはVanderなりのバラードなのか。
ただ、このままアルバムを聴き通すのもかなり疲れるものがあるな。煌くようなピアノが印象的な３曲目Sands以外はちょっと辛い。