元AIRPLAYで最近はBOSTONにも参加しているTommy Funderburkと数々のヒット曲の作者として知られるギタリストBruce Gaitschとのプロジェクト。Madonna、Richard Marx、Timothy B Schmitにシングル曲を提供してきたGaitschのソングライティングと、ハードもエモーショナルな歌唱も難なくこなすFunderburkのペアは無敵だ。AIRPLAYから都会的な雰囲気を取り除いて、自然で穏やかに仕上げたような感じ。まだ若い頃のEAGLESのような伸びやかで明るい曲調。それもそのはずTimothy B Schmit、Randy Misnerの新旧EAGLESのメンバーが参加。他にもBill ChamplinやKelly Keagyも参加。
軽快でノリのいい曲とバラードが交互に出てくる構成。
１曲目Land Of Dreamsは軽快なＡＯＲに初期EAGLESをちょっと加えたような音。
３曲目Working ManはJohn Couger Mellencampをクリアーにしたような感じ。シンプルな曲調に歌い上げるような熱唱がいいなあ。アルバムで一番好きな曲。
５曲目I Want Youのダークなかっこよさ。朗々とした歌声も、ギターソロも痺れます。
７曲目My Desireはハスキーな歌声が素晴らしいミディアムテンポの曲。
１０曲目のKing Of Heartsは琴線に触れるギターの音色と、心に染み入るようなサビのフレーズがいい。一度聴いたら忘れそうにない。片意地の張らないJOURNEYにウェストコーストを足しこんだようなという感じかな。
バラードもいい曲ばかりだ。なかでも２曲目Lovin' Arms、４曲目Don't Call My Nameが素晴らしい。
はっきり言ってどの曲もすばらしい。捨て曲なし。まず、メロディラインが美しい。そして歌唱も・・ポップスを聴くのに、メロと歌以上いったい何が必要というのだろう。メロディック・ロックのうち西海岸的なものだけを純粋培養して、そこへ透明感と柔らかさを身にまとわせたような音。繊細で良質・・本当に素晴らしい作品だ。Richard Marx、STARSHIP、CICAGOあたりのメロディラインが好きな人には文句なしにおすすめします。ドライブに持っていくには最適の一枚。
この作品とは別に、Kelly KeagyとGoerge Hawkinsがメンバーとしてクレジットされたアルバム1989などが出ている。
Tommy FunderburkとBruce GaitschによるさわやかなＡＯＲハード。印象的なメロディと抜けるような軽やかな演奏。AIRPLAYに似てますが、ファンキーでなく透明感のある純化ポップです。今で言えばRichard Marxか？ そうそう、卓越したボーカル・・この声質や歌い方はKenny Logginsにも似てます。