元GTRのMax Bacon関係。彼がプロとして初めて参加したバンドであるNIGHTWING。このＣＤは、彼らの８４年のアルバムMy Kingdom Comeに、Bacon脱退後の７曲をボーナスとして収録した再発作品。ジャケ＆ロゴをロジャー・ディーンが手がけ、Steve Hackettが参加。Baconにとっては結局これがHackettとの出会いとなり、後のGTR参加へ繋がるわけです。このバンド、当時はNWOBHMとしてHR/HMの世界では少し話題にはなっていたみたい。Burn!誌でも時々紹介されてたし。肝心の音は、泥臭いロックンロールやっててびっくり。一応いろんなスタイルが収録されていて、メタルっぽいリフやブルージィなものを交えながら、概ね湿っぽい曲が続きます。メロはあんまり印象に残らないなあ。１曲だけMen Of Warという曲がシンフォっぽい・・・というかこの時期ならポンプっぽいと言うほうが正確かな。
Baconの歌唱はまだ荒っぽいものの、この頃から十分目立ちます。曲そのものが湿っぽくありきたりの展開だけど、彼の歌唱で救われているように思えます。高音へ駆け上がるところなど本当に素晴らしい。
んで、Baconの居ないボーナスの曲ですが、残りのメンバーで交互にヴォーカルをとっていた。結構歌は上手いしむしろ湿っぽい楽曲と合っているではないの。ちょっとURIAH HEEPっぽくもあったりしてこれはこれでいいかな。ポップになってより聴きやすい。楽曲の質としては向上してる。Baconと別れて正解だったみたい。
誉めたりけなしたり書きましたが、総じて言えばＢ級です（意地悪）特にプログレファンには用が無さそう。