また出たTommy Denander関連。ボーカリストKristoffer LagerstromのプロジェクトでDenanderはプロデュースで関わっているとのこと。もちろんギターも弾いてます。このアルバムは、０４年にデビューして以来の２枚目だそうです。一言で言うなら端正なハード・ポップ。音に厚みがありそしてクリアー。単にポップなだけではありません。印象的な旋律が満載で、品の良さも漂います。
ボーカルは黒人ＡＯＲの要素も持っていてスマートな歌い方です。太くなく熱くなく中性的なクールな歌い方と言えばいいでしょうか。適度に力が抜けているところが都会的という印象です。 というわけで、どのトラックもすばらしいのですが個人的に気に入ってるのは、品の良さと印象的な旋律に思わず唸ってしまった１曲目Embrace、Denanderらしい緊張感のある５曲目Eyes Wide Open、ファンキーな７曲目You Do The Things You Do、穏やかな曲調をTOTOのように演奏した８曲目Indulge、TOTOがファンキーになったような９曲目Without Love、歯切れのいいミディアム・テンポでサビ部分がなぜかチャゲ＆飛鳥に聞える（笑）１０曲目Tic Toc、曲調といいコーラスワークといいMEN AT WORKを彷彿とさせる１１曲目Everything Fades・・・
メロディックのファンなら聴いて損なしでしょう。それと今回は控えめながらもツボを押さえたDenanderのギター・ソロも味があります。