カリフォルニア州はサクラメント出身の典型的商業メロディック・ロックです。MTV世代には懐かしいチープな音。懐かしい音色のシンセを多用し、ポップでチープなメロディ・・・これ、CARSに似てますね。CARSを少しメロディック・ハード寄りにしたような音。これがデビュー作です。８２年にこのアルバム１曲目に収められたシングルYou Don't Want Me Anymoreがヒットしたんです。シングル最高位は１６位。僕は高校生のときにAmerican Top 40という番組でこれを聴きました（ああ懐かしいCasey KasemのＤＪ）・・・残念ながらこの曲は日本では話題にならず、以来２０年以上も耳にすることが無かったのです。にもかかわらずずっと聴きたいと思ってました。それだけ印象的だったのでしょうね。
で、今回、ようやく再発ＣＤを取り寄せて聴いてみて・・・いささかがっかりでした。どうも単純すぎるんですよ、旋律も曲構成も演奏も。アルバムを通して聴いても、確かに先のシングル曲は突出していいです。調べたら、５曲目Dreamin' Is Easyという曲が２枚目のシングルだったそうです。こちらも３０位までヒットしたとか。たいした曲ではないので、まあこのデビュー・シングルに引っ張られての結果なんでしょう。それだけ最初が印象的だったのかもしれません。ま、シングルさえしっかり作っとけば売れる・・そういう時代だったわけですわ。音楽ビジネスが全盛だった遠い昔のことです。
２枚目のアルバムHeart On The LineではあのKevin Chalfant(707, The STORM)が加入するのですが、ヒットには恵まれなかったようです。Chalfantファンの私としてはこっちのほうがおもしろそう。現在入手困難、再発希望！