ギターだけでなくキーボードもめちゃめちゃ上手かったDaniele Liveraniのまたまた新たなプロジェクト。今回も鍵盤に専念し（もったいない！）ギターにはTWIN SPIRITSに参加していたTommy Ermolli、ベースにPLANET Xに参加していたRufus Philpot、そしてドラムはご存知Virgil Donatiです。硬い音色のＳＦチックなシンセ色濃いスペイシーなプログレ・メタルという一風変わった仕上がりです。ボーカル無し。変拍子を繰り出し、リズム隊とキーボードのバトルが繰り広げられます。メタルというよりもインスト志向の変拍子ハードロックという印象。90125を出した頃のYESに似た曲も。あとは高速回転のスペース・オデッセイって感じかな。
へヴィなキーボード・ワークなんですが、スペイシーにしようとしたせいか深みや柔らかさをそぎ落とした音になってます。そのため音が薄いんですよ。ギターは弾きっぱなし出は無いため、必然的にドラムが浮き上がってきて、ドラム・プレイを聴いているような気分になります。なんか、変な感じ。このシンセが苦手な人もいると思いますね。高音を強調した硬い音は耳障りに思えるところも。それと、音があくまでソロ・プロジェクトなんですよ・・上手くいえないけど、バンドやグループに不可欠なメンバー間のマジックみたいなものが欠けてしまってます。みんな上手いんだけど深みが足りない。平面的なんですよ。うーん。